コーポレートサイト制作のポイント(Web担当者必見)
2020/03/26
コンテンツ
コーポレートサイトとは
コーポレートサイトとは、「会社案内」「事業案内」「企業のパンフレットのようなサイト」「企業のイメージを伝えるサイト」になります。
一見簡単なようですが、企業の顔となる、会社が存在していることを証明するとても重要な役割があります。
内容としては主に
- 事業概要
- サービス概要
- 企業概要
- プレスリリースなど案内
最近では、コーポレートサイトとプロモーションサイト(特定のターゲットに商品やサービスを案内するサイト)を合わせたサイトも存在します。
重要なマーケティング活動
3C分析・自社の強み(USP)
「貴社がこれまで選ばれてきた理由」、「他社が提供できない製品やサービス」、 「貴社だけが満たせるお客様のニーズ」このように3C分析はとても重要。
この3C分析をもって自社の特徴である独自の売りの提案 USP(Unique Selling Proposition)が可能となります。
どこも同じことをやっていて同じ内容のことがサイトに掲載されていてもお客様は選ぶことができません。
この貴社にとっての「選ばれる理由」が必要になるのです。
目的・ターゲット
まずは、コーポレートサイト制作といっても目的は様々です。
例えば、
- 新規訪問したお客様に見てもらい、内容を理解してほしい。
- 利用に至ってほしい。
- 既存の取引先に対して新しいサービスや製品が入荷したことを伝えるため。
- 求職者がサイトを見て業務内容を知って欲しい。
- 企業のイメージを良くしたい。
など目的は様々です。
また、ターゲットにおいても上記の内容を元に決まると思います。
貴社のサイトにおいて獲得したいターゲットがわからないという場合は、既存顧客から理想的な顧客と同様の企業をターゲットにしても良いと思います。
制作するデザイン
他社のサイトなどを見て、最新のデザインやご自身の好みで選んでしまいがちですが、デザインについては、自社のロゴや建物、店舗のイメージカラーなどを元に決定するのが良いかと思います。
また、今後の展望や代表者の代替わりからロゴも含め一新されるのもひとつです。
そのようにサイト、ロゴ、パンフレットなどを統一した企業イメージ、メッセージで展開するのをブランディングといいます。
制作するコンテンツ
コーポレートサイト制作において必須のコンテンツをご紹介します。
企業によってはどれも必要なものばかりですが、その優先順位は決めておいた方が良いでしょう。
サービス・事業内容
貴社のサービスや特徴などを伝えるコンテンツです。細かな製品情報や場合によってはPDFのパンフレットもダウンロードできるようにするのも良いでしょう。
また、最近では動画(YouTubeなど)を掲載して製品を紹介するという方法もあります。
実績・実例
写真や文章で紹介することにより実績や実例の信憑性が高まります。
また、取引先企業が大手などになると信用にもつながっていきます。
注意点としては、取引先企業に承諾を得ることはお忘れなく。
FAQ
新規のお客様は細かい条件やフローなど分からないことだらけです。
口頭で説明した内容をカバーする面でも必要になります。
また、新たに問合せがあった内容やよく問い合わせが入る内容も掲載した方がよいでしょう。
ただし、その問合せから訪問や商談につながる内容は避けるということも。
採用情報
新卒採用などでは積極的に活用されるコンテンツです。
日々の業務内容やタイムスケジュールを掲載する場合や先輩社員の声、社長からのビジョンなどが見えると良いでしょう。
スタッフ紹介
スタッフ紹介は、顧客に合う前に親近感を感じて頂くのに有効ですが、これは従業員の方によって掲載不可もあるので注意が必要です。
会社概要
代表者挨拶、会社概要、沿革などその企業の案内です。
会社概要に掲載する内容としては
- 会社名
- 代表者名
- 設立日
- 資本金
- 住所
- 連絡先
- 所在地
- 事業概要
- 取引銀行
などになります。
問合せフォーム
お客様は電話以外にも送信フォーム(メールフォーム)からも問合せが入りますので、必須になります。
問合せ内容が自由入力にするのとは別に問合せの項目(見積り依頼、相談、資料請求)もある方が親切です。
必要なシステム
ホームページを運営する中で、いつも制作会社に依頼するのは手間と時間がかかり、リアルタイムに更新できません。
そのため、ご自身で更新できるシステム(CMS:コンテンツマネジメントシステム)が必要になります。
新着情報の更新システム
お知らせ情報になります。例えば、夏季休業やお盆休みのお知らせ、新製品販売のご案内などになります。
基本はトップページに掲載します。
実績・実例の更新システム
実績や実例もある程度のフォーマットがある中で、写真の選択や文章の入力などが可能ですので、リアルタイムに更新できます。
この投稿数も検索順位に影響がありますので、特に力を入れて頂く必要があります。
ブログ・コラムの更新システム
ブログによって親近感を感じてもらうことも可能です。また、コラムで専門的な内容や新しい制度のご案内など業界のリアルタイムな情報を提供できます。
すぐに効果があるというよりもゆっくり効果が出ることも多く、また将来的な顧客獲得につながる可能性があります。
その他の注意ポイント
スマートフォン、タブレット対応
「うちは個人客相手じゃないからスマホ、タブレット対応は不要だよ」
ちょっと待ってください!!
いまは、ビジネスマンも外出時やランチタイムにスマホで調べることも多いんです。
実際、B to B(企業間取引)においても60%以上はスマホから閲覧されていますので、対応は必須になります。
多言語対応
企業によっては、海外のお客様も対象の場合や今後、海外への展開を計画している場合。
代理店様が海外へ向け販売している。そんな場合は多言語対応はおこなっていた方が良いでしょう。
意外と見られているコンテンツ
代表挨拶
代表者挨拶は、意外と見られています。
なぜか、それは企業としてのサービスや製品に対する想いや考えが表現されている点。
もう一点は今後のビジョンが見えるからです。
誰が見ているのか。それは取引先であることはもちろんですが、意外と金融機関の方も見られています。
実際、融資のお話がある企業様で、会社概要ページの閲覧数が急に上昇することもありました。
実績、実例
実際の業務の結果が見える点では、実績・実例が見られることが多いです。
取引を検討している企業担当者は、実際の実例などを見て、「自社のニーズ・条件を満たしてくれるのか」を判断していることも多く、このページがあるサイトはトップページからの2,3番目に見られることも多いです。
実績・実例ページの中で、新しい更新があるのか、常に更新されているのか、という点も見られていますので注意が必要です。
このコンテンツも先ほどの通り金融機関の方が見ていることも多く、実績をきちんと掲載していて融資がスムーズにいったという事例もありました。
最後に
コーポレートサイトといっても注意点も多く、しっかり作っている方が今後のためにも良いでしょう。
また、自社の強みが分からない。そんな場合でもしっかりヒアリングして道筋をたててくれる制作会社があると安心です。